奥泉光のバナール主義的ブログ

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2009年 01月 20日

唐十郎さんと朗読のセッション

月火は近畿大学の今期最後の授業。
火曜日の午後は、学生の企画で、唐十郎さんと、朗読と対談を教室で行う。
唐さんは、近畿大学の国際人文科学研究所の所長で、自分はいちおう副所長。
最初にそれぞれ自作のテクストを朗読してから対談になる。
自分は例によってフルートを吹いてから、新刊の一部分を読む。唐さんは「調教師」のテクストから。江戸弁と肩から力の抜けた感じが粋で、さすがというほかない。一方、自分は何度やってもつい力んでしまい、うまくいかない。最後に奥泉のフルートと唐さんの朗読でセッションして終わる。
朗読はこれまでもけっこうやっているのだけれど、近代小説は複数の「声」を編成するジャンルだという、バフチン的な発想の自分は、いくら作者だからといって、単一の声で全体を支配してしまってよいのかとの疑念から逃れられない。朗読は、小説テクストにとって一種の抑圧ではないのかと考えてしまう。といいながら、頼まれると、ついついやっちゃうわけなのですが。カフカやジョイスも朗読をしたというし。
夕方、新幹線で帰京。10時すぎに家に戻る。
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by hokuizumi | 2009-01-20 08:19


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