2008年 02月 17日
土日は、近畿大学で修士論文の審査があったので、大阪へ行った。大阪も寒いです。 副査の自分が読んだのは、萩原朔太郎についてのもの、および北村透谷と保田與重郎についてのもの。 自分が読んだ論文ではないが、N君の書いた、大正期の美学思想を扱った論文が優れているというので、教員一同盛り上がる。原稿用紙700枚を越える大部でありながら一気に読ませるし、新発見も大小いくつかあって、このまま本にして出版してもいいと、スガ秀実氏も渡部直己氏もクワちゃんも大絶賛である。本当に本にしたらいいと思うが、近大には制度がなく難しいとのこと。何らかの形で活字化する作戦をいろいろ考えるが、とにかくいい論文が出るのは、教員としては喜ばしい限りである。 帰りの新幹線で、辺見庸の「ゆで卵」という小説を読む。地下鉄サリン事件を扱った作品だが、日本語の小説には多くないと思われる、「臭い」を小説を推進する基軸に据えた一篇で、感心しました。
by hokuizumi
| 2008-02-17 21:15
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